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三菱商事が欧州に発電事業の統括会社を設立

 三菱商事株式会社は19日、欧州・中東周辺地域における発電事業の迅速な推進を目指し、欧州において発電事業の統括会社を設立したと発表した。同社が保有する再生可能エネルギーを中心とする発電資産を、在英国100%子会社ダイアモンド・ジェネレーティング・ヨーロッパ社(Diamond Generating Europe; 以下、DGE社)に集約し、統括会社と位置づけるもの。

 また同時に、DGE社を通じ、フランス内で新たに2ヶ所、発電規模合計で56,000kWの太陽光発電所の持分50%をEDFエネルジ・ヌーベル社(以下、EDF EN社)より取得し、同発電所をEDF EN社と共同で運営していくことも発表。

 今回取得した2箇所の新たな太陽光発電所は、「Crucey(36メガワット)」と「Massangis(20メガワット)」で、このほど、日仏の金融機関からなる融資団より、プロジェクトコストの約8割につき融資を受けることとなったという。EDF EN社とパートナーシップを組み推進中のフランス太陽光発電事業は、本年1月から共同運営を開始した1件を含め、合計で3件、発電規模を111メガワットに上ることとなる。

 同社は、経営戦略2015で、非資源分野において2020年頃に連結純利益の倍増を目指しており、複数の規模感のある強い事業を創るという成長イメージを打ち出している。DGE社を通じて、主に欧州地域における電力関連での事業機械の追求も行っていくとしている。