「福島再生可能エネルギー研究所」を設立、再エネ研究の中核施設に
独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)は25日、平成26年4月の楷書に先立ち、福島再生可能エネルギー研究所を来月10月1日に設立すると発表した。
同研究所では、「世界に開かれた再生可能エネルギーの研究開発の推進」と「新しい産業の集積を通した復興への貢献」を大きな使命とし、国内外から集う様々な人々とともに、再生可能エネルギーに関する新技術を生み出し発信する拠点を目指す。建物は、福島県郡山市西部第二工業団地に平成26年1月に竣工予定で、開所までの研究活動は産総研つくばセンターで実施するという。
同研究所は、設立の経緯として政府の東日本大震災復興基本法第3条に基づき制定された「東日本大震災からの復興の基本方針」および「福島復興再生基本方針」などの影響があったという。昨年12月に建設工事を着工し、現在整備を進めている段階だ。
主な研究内容として、「再生可能エネルギーネットワーク開発・実証」「水素キャリア製造・利用技術」「高効率風車技術およびアセスメント技術」「薄型結晶シリコン太陽電池モジュール技術」「地熱発電の適正利用のための技術」「地中熱ポテンシャル評価とシステム最適化技術」を掲げており、国内外の多様な外部機関と共同で世界最先端の再生可能エネルギーの研究開発を実施していく予定だ。
独立行政法人産業技術総合研究所
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130925_2/pr20130925_2.html