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メガソーラーで合弁設立、コスモと昭和シェル

 コスモ石油と昭和シェル石油は16日、大規模太陽光発電事業(メガソーラー)の合弁会社を設立すると発表した。油槽所跡地など両社が所有する8カ所の遊休地に、昭和シェル子会社のソーラーフロンティア製の太陽電池を使い、計約2万6000キロワットの発電設備を建設する。今春から一部着工し、13年末からの商業運転を開始を目指す。

 合弁会社名は「CSDソーラー」(仮称)で、両社がそれぞれ35%出資する予定。日本政策投資銀行も30%出資し、資金調達などで協力する。所在地や人事を調整して月内に設立し、事業規模など詳細を詰める。

 コスモと昭和シェルが共有する扇島石油基地(横浜市)が廃止され、跡地利用を検討する中で、今回の合弁会社設立に至った。そのほかの事業用地は、茨城県日立市や大分市などの油槽所跡地など、全てコスモ石油が所有する遊休地を予定している。コスモ石油がメガソーラー事業に参入するのは初めて。

 昨年7月に始まった再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を受け、遊休地を利用したメガソーラー事業は業種を越えて広がっている。子会社を通じ太陽電池製造を手がける昭和シェルは「自らの売電事業など下流部門にも注力していく」と提携先拡大に意欲を示している。

(記事:MSN産経ニュース)