太陽光発電で地域貢献目指す 龍大、和歌山中心に展開へ
龍谷大と和歌山県印南(いなみ)町、京セラソーラーコーポレーションなどは16日、同町に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を設置すると発表した。「龍谷ソーラーパーク」と名付け、全国初の地域貢献型事業として売電収益の一部をNPOやボランティアなどの活動助成に当てる。
「再生可能エネルギーの地産地消」をテーマとする研究活動の一環。印南町は、日照に恵まれる印南漁港に面した町有埋め立て地(約1・7ヘクタール)にメガソーラー事業者を探していた。
埋め立て地など町内2カ所と、京都市伏見区の深草キャンパス2号館屋上に、京セラ製の発電パネル計約7500枚(総出力1850キロワット)を設置。7月から発電を開始し、年間発電量は約600世帯分に相当する約190万キロワット時を見込んでいる。
関西電力に全量を売却し、20年間の売電収益約16億円のうち、必要経費を除く約5億円を和歌山と京都の市民活動支援金とする。総事業費は約7億円。事業運営は深尾昌峰政策学部准教授が立ち上げた株式会社「プラスソーシャル」(京都市中京区)が担う。
深尾准教授は「売電収入を地域に循環させることが重要。全国に事業モデルを広げたい」と話した。
(記事:京都新聞)