
有機系太陽電池一体型ルーバーの実証実験を開始 – 竹中工務店
株式会社竹中工務店は1日、NEDOの助成を受け三菱化学が開発中の有機系太陽電池一体型ルーバーを用い、同社技術研究所にて実証実験を行うと発表した。
高層ビルにおいて建物の表面積の大半を占める鉛直面は、太陽光発電に適している場所と言え、有機系太陽電池一体型ルーバーに係る期待は大きい。この実証実験では、実用化に向けて主に以下のような検証が行われる。
■有機系太陽電池のルーバーへの接着方法、接着剤の選定
■風荷重等を勘案した構造計算
■デザイン性を高める意匠設計
■「省エネ」「創エネ」のためのサイズ、配置、角度制御の最適化
本年度は熱・光と発電量を最適化するための実験を室内に設置した試験体を使って実施し、来年度は外部環境に耐える構造・材料の仕様について検討し、その性能を屋外実験にて確認する予定という。
今後は三菱化学とともにデータ蓄積と改良を続け、将来的には、外壁面だけでなく屋根面等への設置、既存建物の改修、曲面など多様な意匠への対応など幅広い適用を視野にいれた開発を進めていきたいとしている。
株式会社竹中工務店 – リリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2013/11/01/index.html