エヌ・ピー・シー、PVシステムの屋外EL/PL検査装置の提供を開始
株式会社エヌ・ピー・シーは20日、太陽光発電システムの屋外EL/PL検査装置『エプティフ(EPTiF)』の提供及び同装置を用いたメンテナンスサービスを開始したと発表した。
『エプティフ』は、太陽光発電システムの設置現場において、太陽電池パネルを取り外すことなく簡単にEL検査(*1)及びPL検査(*2)ができ、天候に左右されずに故障箇所を特定できる業界初の検査装置。エプティフの検査技術は、シュツットガルト大学(ドイツ)の太陽電池関連の研究グループ(IPV)により開発されたもので、その検査技術に同社独自の画像解析・データベース管理ソフトウェアを組み合わせることにより、屋外での故障箇所の自動検出を可能にしたという。
*1: エレクトロルミネッセンス検査。太陽電池に電圧をかけると発光する現象を利用した不良検査方法。
*2: フォトルミネッセンス検査。太陽電池に光を当てると発光する現象を利用した不良検査方法。
本装置を用いることで、暗室やレーザー光源を使用せず設置現場でEL検査及びPL検査が可能となる。どのような日照条件化でも検査可能で、検査結果を鮮明な画像で明確に表示し画像解析で不良箇所を自動検出できることから、従来よりもメンテナンスによる負担を軽減できるとしている。
太陽光発電で採算性を向上させるためには、10年又は20年以上にわたって安定的な発電量を維持することが最も重要な条件となり、安定的な発電量を維持するためには適切な検査・監視が必要不可欠だ。同社は、本装置をそれらの検査や監視をより効率的に行えるものとして位置づけている。
株式会社エヌ・ピー・シー
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