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エヌ・ピー・シー、高速シングルヘッドセル自動配線装置の販売を開始

 株式会社エヌ・ピー・シーは25日、太陽電池製造装置の新製品「拘束シングルヘッドセル自動配線装置」の販売を開始すると発表した。

 太陽光パネルは、複数の太陽電池セルを直列で接続することによって一定の電流・電圧を得られるようになっており、セル同士を接続する工程を担うのがこのシングルヘッドセル自動配線装置だ。

 今回発表された新製品は、リボン供給部の増設と溶着工程の分割を行うことで、セル配線工程の処理能力を同社従来品から2倍に向上させており、業界最速の処理速度を実現している。装置サイズは従来装置と大きく変わらないため、実質的に省スペース化とランニングコストの低減を図れるだろう。また、既設従来装置の高速化改造にも対応しているため、投資金額を抑えつつも設備増強を行いたい企業のニーズにも対応することが可能だ。

 太陽光パネルの市場価格がある程度低下し、採算性が確立された現在においては、導入コストの削減はあまり大きな課題とはならない。それよりも、10年から20年の長期稼働を実現するためのリスクヘッジが重要となっており、とりわけセル配線工程のオートメーション化は、太陽光パネルの品質を保持するための不可欠条件となっている(未だ工員がハンダ付けしている海外企業も存在する)。

 同社は、今後より一層の増産が見込まれるアジア圏を中心に新規需要の開拓に繋がるものと考えており、2014年は従来装置の改造も含め25件、2015年以降は改造案件も含め年間30件以上の受注を見込んでいる。

株式会社エヌ・ピー・シー
http://www.npcgroup.net/