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京セラ、龍谷大学などと地域貢献型のメガソーラーを設置

 京セラグループで太陽光発電システム販売の京セラソーラーコーポレーション(KSC)は、龍谷大学、和歌山県印南町、再生可能エネルギー事業のPLUS SOCIAL(プラスソーシャル、京都市中京区)、信託サービスのトランスバリュー信託(東京・中央区)と、地域貢献型のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を同町と京都市伏見区に設置する。地域に収益を提供する。

 企業、行政、大学が、それぞれの資源やノウハウを供給する形で連携する全国初の取り組みだという。龍谷大学が投資する資金を基に、プラスソーシャルとトランスバリューが太陽光発電所を設け、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して売電事業を展開する。KSCは、発電所に京セラ製の多結晶シリコン型太陽電池パネルを提供する。

 発電所は、印南町の町有地に容量約1200kW、同町のプラスソーシャル所有地に約600kW、京都市伏見区の龍谷大学校舎屋上に約50kWを設置。約7500枚の太陽電池パネルを使う。3カ所合わせて「龍谷ソーラーパーク」と呼び、計約1850kW(約1.85MW)で年間約190万kWhの発電電力量を見込む。5月に工事を始め、7月に稼働する。総事業費は7億円。

 KSCは太陽電池パネルの供給に加え、龍谷ソーラーパークの設計・施工と保守・管理を担当。トランスバリューが信託事業として、龍谷大学とプラスソーシャルの指示で管理・運営を行い、プラスソーシャルが事業会社となり、売電収入から経費を差し引いた利益で和歌山と京都の地域貢献活動を支援する。龍谷大学は、印南町での環境学習にも協力する。

(記事:日経BP環境経営フォーラム)