ニュース記事一覧

ニュース一覧へ

太陽光発電 栃木市も屋根貸しへ

 栃木市は、十一の市有施設にある建物十三カ所の屋根を太陽光発電事業者に貸し、使用料収入を得る事業を始める。市によると、県内の自治体で屋根貸し事業を行うのは、県と足利市に続いて三例目。
 栃木市は十三の市有施設にある建物十六カ所を対象に、事業者を募集。このうち十三カ所に対し、市内で電気設備事業などに携わる七法人が出資して昨年十月に設立された「栃木メガソーラー」社が応募した。
 計画では、旧栃木中央小学校の本校舎、西方総合文化体育館など十三カ所の屋根(計九千五百平方メートル)に、出力計八百キロワットの太陽光パネルを設置。年間総発電量は八十一万五千五百キロワット時になる。
 市に入る使用料は、二十年間で三千三十六万円と試算している。
 市は、四月からでも太陽光パネルの設置が始まることを期待。ただ、全国的に太陽光パネルの需要が伸びているといい、「現実的には学校の夏休み中に集中して設置してもらい、夏の終わりごろから売電を始めてもらえれば」とも見通している。
 鈴木俊美市長は「発電されるのは二百世帯分程度だが、市がこういう事業を行うことで、時代を切り開いていくデモンストレーションにしたい。民間でも太陽光発電にチャレンジしてもらえたら」と話している。

(記事:東京新聞)