旭硝子、特殊ガラスを用いた超軽量ソーラーパネルの販売を開始
旭硝子株式会社は23日、従来型のソーラーパネルから重量を約半分にした超軽量ソーラーパネル「ライトジュール」の販売を開始すると発表した。
固定価格買取制度がスタートして以降、太陽光発電システムの設置場所は、住宅だけでなく工場や倉庫・公共施設などにまで広がっている。安定した収益が見込めるからというだけでなく、工場立地法の対策や環境保全の取り組みとしても有効であるからだ。
しかし、荷重制限のため、従来型の太陽光パネルを設置することが難しく、設置する枚数を減らす、補強工事を施すといった手立てが必要な場所も少なくない。同社はこういった問題に対し、パネル自体を軽量化することで、全体的なコスト削減や施工性の向上を実現したという。
ライトジュールは、公称最大出力225ワット、モジュール変換効率15.41%の単結晶シリコン型の太陽光パネル。厚さ0.8ミリの化学強化特殊ガラス”Leoflex”をカバーガラスとして用いることで、一枚あたりの重量を9.5キログラムまで抑えることに成功している。従来品が一枚あたり17キログラムであったことを考えると、大幅な軽量化だ。
同社は、同製品の販売を進めていくとともに、今後も省エネに関するニーズに応える製品・技術を提供していくとしている。
旭硝子株式会社 – ニュースリリース
https://www.agc.com/news/2014/0523.pdf