京セラ、宇久島430MWメガソーラー計画の検討に合意
京セラ株式会社は12日、ドイツのフォトボルト・デベロップメント・パートナーズ社(以下、PVDP)が長崎県佐世保市宇久島で計画している設備容量430メガワットの営農型太陽光発電事業の検討を、株式会社九電工・オリックス株式会社、株式会社みずほ銀行らと協力して進めることに基本合意したと発表した。
本事業は、宇久島の1/4の面積にあたる約630万平方メートルを活用して行われる、総投資額1,500億円超の世界最大規模となるプロジェクト。約172万枚の京セラ製太陽光パネルが敷設され、年間想定発電量は約50万メガワット時に達すると見込んでいる。
基本的な事業スキームは、事業用地の交渉を行う宇久島メガソーラーパークサービス株式会社(以下、UMSPS)が、島内の農地や耕作放棄地などを所有者から借り受け、PVDPが設立した発電事業の特別目的会社であるテラソール合同会社(京セラ・オリックス・九電工が出資予定)に転貸し、テラソール合同会社が借り受けた農地に太陽光発電所を建設・運営していくというようになっている。
また、UMSPSは、テラソール合同会社からの営農支援金をベースに、畜産農家に農作業を委託・支援することで、島の主要産業である農業と発電事業の両面で宇久島の地域振興に貢献する計画となっている。
事業における各社の役割は、京セラが太陽光パネルの供給を、九電工は京セラとともに施工・保守・管理を、みずほ銀行はプロジェクトファイナンスのスキーム検討および取りまとめを、オリックスは出資を担当する予定だ。
同社は、今後も長崎県、佐世保市および地元関係者などの協力を得ながら、事業スキームならびに自然環境に配慮した設置場所・方法等について、検討を進めていくとしている。
京セラ株式会社 – ニュースリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/2014/0602_nobi.html