ECO用語集

太陽光発電の関連用語だけでなく、自然エネルギーや環境、
エコについての用語も掲載していきます。

裏面電極型セル(amorphous silicon)

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太陽電池セルの電極を裏面に配置したセルのこと。バックコンタクトセルとも呼ばれます。

通常、太陽電池のセル表面にはバスバーと呼ばれる銀色の配線があります。配線はセルから電子を集め、電流として取り出す電極の働きをしていますが、 配線部分に光が当たっても、電流が遮られるために発電量が落ちることになります。 こうした弱点を避けるためにセル裏面に電極を配置し、表面全体を発電に使って発電効率を高めようという狙いがあります。 画期的な反面、製造過程が複雑になるため、太陽電池セルの製造コストが上がってしまうという問題もあります。

裏面電極型セル

バックコンタクトセルを採用した太陽光パネルで有名なものとして、シャープのBLACKSOLARや、カナディアンソーラーのBLACK Xなどがあげられます。

日本の家屋の屋根面性は狭いため、あまり多くの太陽光パネルを設置することができません。少ない設置枚数でより多くの発電量を確保するために、 少しでも出力数の大きなパネルを選択するという傾向があります。

こういった日本の屋根事情から、今後バックコンタクトセルはさらに普及していくことが予想されています。 実際に、国内の太陽電池全体に占めるバックコンタクト技術対応製品の割合は、すでに30%を超えています。

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