業界では珍しい薄膜シリコンハイブリッド太陽電池を製造しています。
主に建材一体型パネルに力を入れており、その優れたデザインは高い評価を得ています。
化学メーカーであるカネカは1980年より太陽電池の研究開発をスタートし、2001年よりハイブリッド太陽電池を製品化。以来、独自の路線を歩み続けています。
カネカでは主に建材一体型太陽電池と化粧スレート瓦用太陽電池を取り扱っており、国内シェアでは中堅どころに位置づけています。 日本の家屋にフィットする美しいデザインの製品群は、機能面では多少後れをとっているものの、外観を重視するユーザーにとっては非常に有効な選択肢になると言えるでしょう。
影に強い薄膜シリコンハイブリッド太陽電池
カネカの太陽光パネルには薄膜シリコンハイブリッド太陽電池が採用されており、特徴として影に強いことが挙げられます。
最も多く普及している結晶シリコン型太陽光パネルは、セル間を直列で接続しているため太陽光パネルの一部に影がかかったり汚れが付着するとその部分が抵抗となり発電量が低下する特徴があります。
しかし、カネカの太陽光パネルはセルの20%に影がかかっても残りの80%で発電できる影に強い構造となっているため、住宅密集地や障害物の多い地域で大きな効果を発揮することが期待出来ます。
さらに薄膜シリコンハイブリッド太陽電池は製品そのものがエコというメリットも持ちあわせており、環境保全に一役かっています。
屋根に溶け込む洗練されたデザイン
薄膜シリコンハイブリッド太陽電池は、非常に見た目が美しいことも大きな特徴と言えます。
落ち着いた色調でスマートに仕上げられており、一見しただけでは太陽光パネルが設置されているかどうかわからないほど。そのデザイン性の高さから、2010年にグッドデザイン賞を受賞しています。
建材一体型太陽電池VISOLAは、デザイン性だけでなく耐久・耐風・防水性といった屋根材としての基本機能も併せ持っており、 同面積の屋根を葺く場合より、重量やコストを軽減できることから、新築住宅での導入ケースが多いようです。
ユーザーに配慮した丁寧なアフターサポート
カネカの太陽光発電システムの保証期間は10年間となっており、通電から1年目、4年目、8年目にアンケート調査を実施しています。
アンケート調査を実施している背景には、ユーザーからの回答をその後の製品改良や販路拡大、対応力の強化を図る狙いがあると考えられ、 これはユーザーにとって大きな安心・信頼を提供していると言えるでしょう。