太陽光発電Q&A

発電量について

環境条件について

太陽光発電に向いている家屋とそうでない家屋があると聞きました

屋根条件や周辺環境によって、はっきりと向き不向きが分かれます。

一般的に、南向きの屋根を持ち、日照条件の良い家屋は太陽光発電に向いていると言われています。 一方で、以下の項目に該当する家屋は太陽光発電に向いていない家屋と言えるでしょう。

屋根に影が入る

太陽光発電システムは複数枚の太陽光パネルから構成されており、それらを接続することによって一定規模の電圧と電流を得られるようにしています。 パネルとパネルは直流で接続されているため、一部に影がかかるとなるとシステム全体の発電量低下に繋がる恐れがあります。 周辺に大きな建物や、高い木がないかなどをよく確かめなければなりません。また、季節や屋根の形状によっては思わぬ影が発生する場合がありますので、注意が必要です。

屋根が北向き

南向きの屋根に太陽光パネルを設置した場合の発電量に比べ、北向きの屋根に太陽光パネルを設置した場合、その発電量は南向きの6割ほどしかないと言われています。 太陽光発電システムを導入する場合は、初期費用をどのくらいの期間で回収するかということが重要になってきますが、北向きの屋根では十分な発電量を見込めないため、 回収期間は非常に長くなることが予測されます。また、ご近所のベランダや窓が南向きの場合は、太陽光パネルが反射した光が差し込み、「光害トラブル」に発展する可能性もあります。

屋根面積が狭い

同じ大きさの家屋であっても、設置できる太陽光パネルの枚数は、屋根の形状や向きに大きく影響されます。 「切妻屋根」などのシンプルな屋根形状だと一面にパネルを設置することが可能ですが、複雑な形状の屋根の場合は、あまり多くパネルを設置することが出来きず、 結果としてメリットが薄くなるケースもあります。ほとんどのパネルメーカーは、どんな形式の屋根でも施工を可能としているため、 十分な面積を確保できない場合は出力数や変換効率の高い太陽光パネルを選択するなどの手立てが必要です。

家屋が老朽化している

太陽光パネルの重さは、1枚あたり平均して15kg程度とされています。200Wの太陽光パネルを使い、4kWの太陽光発電システムを設置するとなると、 15kg×20枚で300kgもの重さになりますが、この程度の重量ならたいていの家屋に問題なく設置することが出来ます。 しかし、築年数が経過している家屋の場合は、屋根の葺替え工事や補強工事をしなくてはならないケースが出てきます。

太陽光発電システムの導入を検討する際には、細かなシミュレーションを行うことが何よりも重要です。
見積もりサイトなどを活用し、地域の販売施工店に屋根の状態や見込める発電量などをチェックしてもらうことが、太陽光発電で失敗しないポイントです。