発電量について
発電量について
地域によって発電量に違いはありますか?
もちろんあります。
お住まいの地域の気象条件や日照条件などによって、発電量には差があります。太陽光パネルは、太陽の光エネルギーを受けることによって発電するため、 発電量は日照条件によって大きく左右されます。日本は南北に長く、また太平洋側か日本海側かによって気候が異なる国なため、地域によっても発電量に差があります。
全体的に、太平洋側の地域は日照時間が長く、日本海側の地域は短い傾向があります。気象庁が発表した2012年の気象統計資料によると、 太平洋側にある兵庫県神戸市の年間日照時間が2015時間だったのに対し、日本海側の豊岡市では1480時間と、同じ県でもこれだけの差があります。 また、沖縄などの暑い地域では、きっと日照時間も長いのではないかとイメージしがちですが、実際にはくもりや雨の日が多く、日照時間はそれほど長くありません。 晴れの日の発電量を100%とすると、くもりの日は40~60%、雨の日は10~20%と、発電量はダウンすると言われています。太陽光発電の設置する際には、 お住まいの地域の気候をしっかり考慮しなければなりません。
また、発電量に影響を及ぼすものは、日照量だけではありません。太陽光パネルは、日照条件によっては表面温度が60~80℃まで達します。 そのような高温下になると、出力電圧が低下するという特徴があり、それと同時に発電量も減少してしまいます。 一般的に、広く普及しているシリコン型太陽電池では、温度が70度に達した場合で20%も出力が低下すると言われています。 太平洋側でも、夏などの暑い時期では不利になる可能性が大いにあるため、一概に日差しの強い地域の方が良いとはいえません。
このように、地域によって発電量に差は出てきますが、それ以上に気象条件による部分が大きいことがわかります。 太陽光発電に不利とされている地域でも、設置する太陽光パネルの性能や屋根の方角によっては、十分な発電量を確保することも不可能ではありません。