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太陽熱温水器と太陽光発電システムの違いは何ですか?
太陽光発電システムは太陽の光エネルギーを用いた「発電設備」である一方、太陽熱温水器は太陽の熱エネルギーを用いた「給湯設備」になります。
太陽熱温水器は、主に「集熱器」と貯湯タンクから構成され、「強制循環型」と「自然循環型」の2種類にわけられます。
一般的に太陽熱温水器と呼ばれるものは、集熱器と蓄熱槽が一体化された「自然循環型」です。 一方で、集熱器と蓄熱槽がそれぞれ分離されており、太陽光パネルとよく似た見た目の集熱器を用いるものが「強制循環型」です。 強制循環型の場合は屋根の上に水を貯める必要がなく、集熱部を軽量化できるため家屋への負担も少なく、集熱面積を広く取ることが出来ます。
太陽熱温水器は、既存の再生可能エネルギー利用機器の中ではエネルギー変換効率や費用対効果が最も高く、受けた太陽光の40~50%を熱として利用できます。 集めた熱は給湯だけではなく、床暖房や家庭内の暖房器具にも接続できます。 1970年代に起こった石油ショック以降、化石燃料に頼らない低コストの給湯設備として急速に普及が進んだが、 石油価格の定価とともに1980年代以降その勢いは下降していました。近年では再生可能エネルギーが推進されている背景もあり、 少しずつ普及に向けて補助金制度が設けられるなど、新たな動きも見られています。