太陽光発電Q&A

太陽光発電システムについて

太陽光発電システムの選び方

結晶シリコン型と薄膜シリコン型の違いを教えてください

シリコンを用いる太陽光パネルは、大きく結晶シリコン型と薄膜シリコン型に分けることができ、 結晶シリコン型はさらに「多結晶シリコン」や「単結晶シリコン」に分けられます。

これらは太陽電池でも最も古くから利用されており、安定した発電量と実績があります。住宅用として販売されている太陽電池の多くは 「多結晶シリコン」を材料に作られていましたが、最近ではより出力の高い「単結晶シリコン」が普及しています。 結晶シリコン型は変換効率が比較的高いこと、耐久性が高いことなどの特長があります。製造の際には多くのシリコン原料が必要で、 その量は薄膜型のおよそ100倍程度とされており、太陽光発電システムの急速な普及拡大に伴いシリコンの価格が高騰したことが問題となりました。

薄膜シリコン型の特長は、シリコンの使用料が少量で済むこと、最新の技術開発が進んだ製造装置やノウハウなどを応用できることなどが挙げられます。 一方で、変換効率が10%以下と低いことが欠点とされています。変換効率が低いため、結晶シリコン型と同じだけの発電量を得るにはそれより大きな面積が必要となるため、 狭い日本の屋根では薄膜シリコン型は総発電量で劣るというのが一般的な見方ですが、影の影響を受けにくい、 割安で設置できるといったメリットの部分も最近ではよく聞かれるようになりました。