太陽光発電システムについて
太陽光発電システムの選び方
出力の小さい太陽光発電システムは不利だと聞きました
強いて選択するメリットがあるのかというと、疑問です。
太陽光パネルは北向きの屋根以外であればたいてい設置が可能です。屋根の面積や形状によって太陽光パネルを設置する枚数は変わります。 その他日照条件、日々の電気消費量、予算など、さまざまな要素を考慮して設置する太陽光発電システムの仕様を決めなければなりません。 その上で、初期費用の回収効果を高めるためにも、屋根に載せられるギリギリまで太陽光パネルを設置するユーザーがほとんどと言えるでしょう。 パネル枚数をあえて少なくするのはシステム構成上の問題から仕方なかったというケースが大半です。
ここでは、太陽光発電システム容量が小さい場合に不利とされる理由をいくつかあげてみます。
工事費用は変わらない
太陽光発電システムの設置工事は、大きな問題がない限り数人の作業員が1日~2日で完了します。工事に掛かる費用の多くは作業員の人件費なため、 設置する太陽光パネルの出力が小さいからといって、工事費用が安くなることはありませんし、パワーコンディショナなどの機器類を設置するための屋内配線工事は出力によらず同じです。 このため、出力が小さいとそれだけキロワットあたりの工事費負担は大きくなります。
補助金の支給額が少ない
都道府県、市区町村から支給される補助金によっては太陽光発電システム容量に制約を設けている場合もあります。 設備容量が小さいと、もちろんのこと補助金の支給額も少なくなるエリアもあります。
小出力向けの安価なパワーコンディショナを選べない場合がある
小出力向けのパワーコンディショナを製造している太陽光メーカーはさほど多くありません。標準的なパワーコンディショナを使うことも可能ですが、 小出力太陽光パネルに適したものよりも余分に費用が掛かってしまう可能性があります。