太陽光発電システムについて
耐久性について
雹(ひょう)が降っても太陽光パネルは割れませんか?
基本的には壊れません。
何十年と屋根にされされていれば、いつかは空から「ひょう」や「あられ」などの落下物が降ってくることがあるかもしれません。
太陽光パネルは、落下物の衝撃からセルを保護するため、強化ガラスで表面をカバーしています。その内側のシリコンのセルは、セルの保護や雨水などの侵入を防ぎ、 耐候性の向上などの働きがある封止材と呼ばれる樹脂で覆われており、裏面の保護フィルムには、耐候性や絶縁性などを確保する働きがあります。 工業標準化全般に関する調査・審議を行っている日本工業標準調査会(JIS規格)では、「1mの高さから直径38mm、重さ227gの硬球を落下させて、これに耐えること」との規定があり、 国内メーカー製品はこの基準に準拠しています。通常の雹程度では、太陽光パネルが破損する可能性はほとんどありません。
同様に、積雪荷重によって太陽光パネルが潰されたりしないかという心配もあります。太陽光パネルに積もった雪は、太陽光パネルのタイプや設置条件、気温など環境条件により、 落雪までに時間がかかる場合があります。そのため、大量の雪が太陽光パネルに乗る恐れのある豪雪地帯では、ガラス面の脱落や、そこから電気回路の故障が起こりうるため、 設置が難しいとされていました。最近では、多くの製品が垂直積雪量2mまでなら耐えられるように設計しており、徐々に設置の幅を広げています。