太陽光発電システムについて
太陽光発電システムのしくみと働き
八角形のセルと四角形のセルには何か違いがありますか?
セルとしての大きな違いはありません。
セルの製造過程を見てみましょう。材料となるシリコンを一旦溶かし、結晶化して固めた塊(シリコン・インゴット)をセルの大きさに切り出して、薄くしたものをウェハと言います。 単結晶シリコンか多結晶シリコンかによってシリコン・インゴットの形状は異なります。それに伴い、ウェハの形状もまた異なってきます。 多結晶シリコンのインゴットは元々直方体ですので、作られるウェハも真四角になります。四角いセルの太陽光パネルを見たら、それは多結晶型のセルと考えて問題ありません。
一方、単結晶のシリコン・インゴットは、溶かしたシリコンをゆっくり回転させ、引き伸ばしながら結晶化させるので、円柱状の形をしています。 そのままスライスして、ウェハを製造することは可能ですが、発電量を増やすために出来る限りセル面積を確保したい場合には、無駄な余白が発生する丸い形状は適していません。
ですので、より多くの表面積を確保するためには、太陽光パネルに並べた時にも無駄な余白が発生しないよう、シリコン・インゴットの周囲を切り落とし、 出来る限り大きな八角形のウェハを作り出さなければなりません。
そのため、単結晶シリコン型太陽光パネルでは八角形のセルが採用されています。