太陽光発電システムについて
太陽光発電システムのしくみと働き
太陽光発電の環境性能について教えてください
基本的に優れていますが、観点によれば一概に良いとは言えません。
太陽光発電は、地球に降り注ぐ無尽蔵の太陽光から電気を作り出します。発電時に別のエネルギーを使うわけでもなく、地球温暖化の原因と言われている二酸化炭素も排出しません。 太陽が出ている限りは、無限にクリーンな電力を作り出すことが可能ですし、自家消費できる点も環境にとって良いと言えるでしょう。 しかし、あくまでそれは発電方法の観点からの場合であり、工学的な観点からみると環境に良いとは言いがたいものです。
その理由の一つとして、太陽光発電システムによる発電コストが高いことが挙げられます。火力発電の1kWhあたりに掛かる発電コストが10円前後であるのに対し、 太陽光発電の1kWhあたりに掛かる発電コストは35円前後と非常に高額です。
コストが高いということは、資源やエネルギーを多く使うことを意味します。
太陽光パネルのエネルギーペイバックタイムは長くて2年ほどとされています。しかし、太陽光パネルが作り出せるものは電力のみであるため、 石油のようにたくさんのものを生み出せないことから、太陽光パネルを作るのに必要なエネルギーを取り返すことはまず不可能です。
原理としてはこれ以上なく環境に良い太陽光発電ですが、その製造工程などについてもしっかりと考えていく必要があるでしょう。