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ミドルソーラー(middlesolar)
システム容量が10kW~1000kWシステムの小・中規模な太陽光発電所のこと。
システム容量が1メガワット以上のものは「メガソーラー」と呼ばれます。
メガソーラーは広大な土地と莫大な予算が必要になるのに対し、ミドルソーラーは小・中規模の遊休地や、ビルの屋上、工場の屋根などを活用して設置できることから、 近年順調に計画、建設数が増加しています。
この背景には、昨年7月よりスタートした「全量買取制度」の影響があります。 全量買取制度では20年という長期間にわたって買取が保証されているため、 採算が合うと判断した自治体や企業が次々と発電事業に参入しています。
一口にミドルソーラーといっても、その定義は10kW~1000kWと非常に幅がありますが、
そのなかでも10kW~50kWクラスのミドルソーラーが一番の盛り上がりを見せています。
太陽光発電で得た電力を電力会社に買い取ってもらうには、電力会社の電力網とミドルソーラーからの送電網とを接続する必要あり、 50kW未満のシステムは低圧連系、50kW以上のシステムは高圧連系として接続されます。(系統連系)。ただし連系を行う前には、建設予定地近くの電柱に問題なく連系できるのか、 システム容量に制限はかからないかなどの連携協議を電力会社と行わなければなりません。その協議には50kW以上のシステムの場合、21万円ものお金が必要となりますが、 50kW未満のシステムの場合は無料のため、そういった手軽さもまた設置件数増加を後押ししているのかもしれません。
2013年1月末に資源エネルギー庁が発表したデータによると、ミドルソーラーの導入数が2012年12月から56%増を記録するなど、今後もさらなる普及拡大が見込まれています。
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