ECO用語集

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色素増感型太陽電池(しきそぞうかんがたたいようでんち)

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シリコンを使わずに、ヨウ素溶液を介した電気化学的なセル構造を持つ太陽電池のこと。

一般に「湿式太陽電池」や「グレッツェル電池」とも呼ばれます。材料が安価であること、生産に大掛かりに設備を必要としないことから、 低コストで生産できる太陽電池として注目を集めています。

色素増感型太陽電池

色素増感太陽電池の構造は非常にシンプルで、電解質溶液の酸化還元反応を伴うことから光合成に例えられます。 セル変換効率は10%前後とされており、単一の色素を用いた場合は理論上33%の値を示すとされています。 一般にシリコン型太陽電池の寿命は10年~とされていますが、色素増感太陽電池は液漏れなどのおそれからシリコン型の寿命には及ばないとされており、 大きな課題となっています。

色素増感電池の大きな特徴として、色や形状の自由度が高いことがあげられます。利用する色素には、シアン、マゼンタ、イエローの三原色を利用して、 様々な色の電池を作ることが出来ます。三角形や星型など、自由な形状に切り抜いた電池を作れることも大きな利点だと言えるでしょう。 また、プラスチックの基板を使えば、折り曲げられる事も可能となり、シリコン型太陽電池よりも大幅に軽量化することが出来ます。

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